スルメ曲 // Tasteful

聴けば聴くほど味わい深い個人的スルメ曲

けば聴くほどより深み感じたり、歳を重ねてから聴くといい曲だと感じられる楽曲は、皆さんの周りでも多く存在するのではないだろうか。

そもそもスルメ曲といわれる定義がよくわからなかったので、よく聞く言葉ではあるけれど一般的にはどういう曲のこと言うの?って思って調べてみたら、あったあった。→ ニコニコ大百科(仮)
ふ~ん。なるほど。しかも対義語はガム曲っていうのね、知らなかったよ。最近は味が長続きするガムがいっぱいあるからね。

このように書かれてはいるものの、スルメ曲の定義は主観によるものが大きく影響するため、それぞれが感じるスルメ曲があると思われるが、今回は私がこれまでに聴いてきた楽曲の中で、聴く度により深みを感じるスルメ曲を挙げていきたいと思う。

わたしが個人的に挙げるスルメ曲は、最初に聴いた時から印象に強く残っているものばかりで、何年経ってもふとしたタイミングに思い出して改めて聴きたくなってしまう曲ばかりなんだよなぁ。果たしてこれが一般的に「スルメ曲」と言われるものなのかはちょっとわからないんだけど、毎回聴くごとに深みが増してって、その感じも楽しめる楽曲たちを敢えて振り返りながら、このテーマに触れていきたい。

James Morrison / You Give Me Something

2006年に発売されたUndiscoveredに収録されている、You Give Me Somethingという楽曲をまずは1曲目に挙げたい。

当時、私は確か輸入雑貨屋でアルバイトをしていたのだが、店内のBGMはUSENを使用しており、この楽曲がよく流れていた。初めてこの曲を聴いた時に「なんていい曲なんだ!」と思って、バイト中この曲が流れる度に、涙腺崩壊寸前しそうになっていた記憶がある。

当時はとても人気があった楽曲だと思われるので、ご存知の方や懐かしいと感じる方も多いのではないだろうか。

 
 

この楽曲を発売した時、彼の年齢は22歳ぐらいであるが、楽曲といい声といいビジュアルといい、既に大御所かのような貫禄が半端ではない。James Morrisonは苦労の耐えない幼少期を過ごしたことで有名だ。貧困かつ百日咳を患い、死の危険と隣合わせの時期があったり、両親の離婚やうつ病・アルコール依存症の親と共に過ごし、苦労することも多い中で育ったといわれている。

その中でも音楽好きの家庭に恵まれ、スティービー・ワンダーなどのアーティストから影響を受けた彼は、ギターを始め素晴らしい歌声を持ち、今もなお人の心を照らしてくれるような楽曲を生み続けるアーティストになったことはとても感動的。

このYou Give Me Somethingの歌詞も、優柔不断な当時の彼らしさがあるような優しい歌詞だ。切ない部分も含め、生き方から溢れ出る人間らしさや、苦労した時期があったからこそ湧き出る貫禄を感じることが出来る。

The Reign of Kindo / Nice to Meet You

2006年結成のNY出身インディーロックバンド、The Reign of Kindo。尊敬している知人の方に教えてもらったバンドということもあって、自身の中でもわりと大事にしている曲。

教えてもらったRhythm, Chord, and Melodyというアルバムは、ピアノがとても美しく楽曲は超絶エモい。笑 ドラマチックな展開の曲が非常に多く収録されている。その中でも色んなことに疲れてしまった時や落ち込んでしまった時に、私自身なんだかよく聴きたくなってしまうこの名曲。

 

歌声が力強いのにこんなに優しいのはなんでだろうなぁ。CDの音源と、このスタジオ収録バージョンはまた全然違うんだけど、スタジオ収録のほうが好み。コーラスの女性がまた本気で泣かせにかかってきやがる。はぁ・・・いい曲すぎて溜め息出るわ~。いつ何度聴いてもいい曲だぁ~。

個々のスキルの高さをひしひしと感じる完成度の高い楽曲ばかりだし、ジェットコースターに乗ったみたいな抑揚にドキドキする曲展開とかも本当に大好きなんだけど、2010年に発売したアルバムThis Is What Happensを最後に、バンドのキーパーソン的存在であるピアニストのKellyが脱退してしまったことはとてもショッキングだった。

その後活動がストップしたり、なかなか次のアルバムが出ずに寂しい思いをしていたのだけれど、今年2018年に約5年ぶりとなる新譜をリリースしてくれた。前回よりもさらに近代的なサウンドへ変化したように感じるが、エモさは今作も健在でございました。

あまりの知名度の低さから、すごい素敵なブログを書いていらっしゃる方を見つけてテンションが上がってしまったので、今回シェアさせていただきます!笑 ⇢ 僕はレベル40(J太郎さんのブログ)

Calvin’s Joint / Mac Ayres

米国の名門音楽大学バークリー音大の若きアーティスト、Mac Ayres。現在21歳(ぐらい??)。ジャズやR&Bテイスト強めで、静寂がよく似合う独特の世界観が個人的にはかなりツボなトラックメイカー。

SoundCloudにて以前からちょこちょこと楽曲に触れ好んで聴いたりはしていたが、ヘビロテのきっかけとなったのは、ネオソウル色をふつふつと感じる、2017年に発売された彼のデビュー・アルバム(EP)、Drive Slowに収録されているCalvin’s Joint(feat.Declan Miers)。イントロを聴いた瞬間にグッと引き込まれ、1曲聴き終わらないうちに虜になってしまった。

今回は、フェスの様子と共にお楽しみください。

 

発売された2017年からもう1年ぐらい経つのに、月1ペースぐらいでやたら聴きたくなる。朝よりも夜、帰り道とかなんか色々考えてしまう時とか。発売されてからこれまでで何回聴いたかわからないけど、未だに何度聴いても心地よくて、ふっと心を軽くしてくれる1曲。

一音一音の響きとか旋律とか、なんか上手く言えないんだけどじわ~っと沁みて、すぅ〜っと心に入ってくる感じ。(語彙力…)二日酔いの朝に飲む、しじみのお味噌汁みたいな。笑

Mac Ayresの歌声もすごくきれいで癖になるんだけど、見た目とのギャップがすごいったらもう。(ごめん笑)アルバム自体も哀愁漂う落ち着いた1枚なので、メロウな感じを堪能したい方ならきっと気に入ると思います。部屋でゆっくり過ごしながら、いいスピーカーで鳴らすのに最高。

Cruisin’ 80(feat.Daniela Andrade)/ Ryan Mitchell Grey

 

ニューヨークのクイーンズ出身、Ryan Mitchell Grey。R&Bとオルタナティブを融合した独創的でポップな楽曲が多い印象のアーティスト。YouTubeでふらふらと音楽探しをしていたら、偶然彼の弾き語り動画に巡り会うことが出来た。

とても気になるアーティストだったので、アルバムを聴いていたらわりと全曲好みな感じだったんだけど、その中でも聴き始めた1年前ぐらいから未だに聴いてしまっている楽曲がこちら。

 

このアルバム、Ne Plus Ultraを制作するにあたり、レーベルのサポートがなかったために録音、制作、ミキシング、マスタリング、マーケティングのコストをカバーするため、KickStarterとクラウドファンディングを使用してこのアルバムが作成されたようだ。目標金額であるファンディングゴールは$8,000だったのにも関わらず、それを上回る$9,372が集まり、めでたく各国のリスナーへこの作品が届けられた。

Ryan Mitchell Greyはバンドとしても活動しており(活動していた?)、情報が少ないために私自身あまりにも知らないことが多いのだけれど、Mitchell Greyというバンドでの音源もあるようだ。その中でもHazelという曲もとても好きでよく聴く。

popsやR&B、エレクトロやフォークなど様々なジャンルにも見事にマッチするRyan Mitchell Greyの自然な歌声は、なぜだか全然飽きることがなく、中毒性すらあるような気がしている。アッパーな曲を聴きたい気分じゃない時などにふと聴きたくなって、迷わずこの曲を選曲することが多い。物思いに耽る時、孤独感に苛まれた時にダウナーになりすぎず、優しく包み込んでくれる存在的な曲。

今回もかなり個人的な主観になってしまったけれど、いつもに増して偏りを感じるな。笑 周囲の人がセレクトするスルメ曲というものも非常に聴いてみたいし話がしてみたいものだ。

スルメ曲って未だにやっぱりよくわからないんだけど、飲みすぎた次の日(二日酔いの朝)に飲む、しじみのお味噌汁みたいな。って表現がまじですごくしっくり来るなぁなんて感じた。笑 スルメ曲じゃなくてしじみ曲がテーマになった感すごいけどまぁいいか。

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