年末年始 // New Year holidays

年の暮れに聴きたくなる?!
個性派揃いの年末年始ソング

年も11月に入り、もうすぐ年末年始かと感じられることも多くなってきた。
思い返してみれば今年は土日祝日、イベントなどにもほとんど気に留めず毎日なんだかんだ忙しなく生活をしていたような気がするため、年末年始が近いことに全く実感が湧かないままであるが、この調子でいくとあっという間に年末が来て気づいたら年が明けていそうだ。

今回、「年末年始に聴きたくなる歌がある」という話題から、年末年始というお題を頂いた。
その話を頂くまで「年末年始になると聴きたくなる歌」というものを考えたこともなかったし、思い返してみても「(無意識的に)聴きたくなる曲」というものが思い浮かばなかったのだが、一体年末年始のことを歌われているであろう楽曲はどのくらいあるんだろう?とか、どんなことが歌われているのだろうということに非常に興味を持ったため、今回は年末年始に関連するソングを私自身可能な限り調べてみて、好き勝手にピックアップしてみた。

その結果、年末年始に対する表現がアーティストによって実に独特で、とてもユニークなものや面白い発見も多くあったため、今回はそれを併せてお伝えしていきたい。いつも通りSpotifyにてプレイリストで楽曲をまとめているが、今回邦楽かつメジャーどころではかなり網羅されているのではないかと思うので、気になった方はぜひ聴いてみて頂きたい。

色褪せない!寒い季節の定番曲!
Only Holy Story / Steady & Co.

Steady & Co.Dragon Ash降谷建志を中心に2001年に結成されたユニット。メンバーはILMARIRIP SLYME)、SHIGEO(スケボーキング)、BOTS(Dragon Ash)という豪華メンバー。

現在では公式サイト等は閉鎖されており、活動している様子もないため今の若い子らは知っているのかやや疑問だが、2001年にリリースされたアルバム「CHAMBERS」は発売から16年経った今聴いてもそんな月日が経ったとは思えないほど新鮮かつクールな楽曲ばかりが収録された名作。

 

曲のタイトルからはまさにクリスマスソングが連想されることは間違いなのだけれど、「今年ももうすぐ終わるよ」という歌詞のフレーズから、クリスマスから年末までの季節感が感じられるため、冬になるとこれを聴きたくなるという感じがあるのかもしれない。

Dragon AshやSteady & Co.の楽曲サンプリング元ネタをまとめているMr.Hybridさんのブログがとても興味深かったので、今回はこちらにてシェア致します。個人的にはSteady & Co.の「Stay Gold」が大好きなので、元ネタを知った時にかなり衝撃を受けました。

『Dragon Ash サンプリング元ネタまとめ』

ブックマーク整理してたらDAの元ネタがたくさん出てきたのでまとめてみましたしかし元ネタだろうなってやつとなかなか際どいやつがあったので際どいやつはグレーゾーン…

攻撃的な歌詞が意味深…
大晦日の宇宙船 / スガシカオ

2016年にリリースされたスガシカオの6年ぶりのアルバム「THE LAST」に収録されている「大晦日の宇宙船」を2曲目にピックアップ。スガシカオさんの曲といえば、8月のセレナーデとかAffairあたりの大人っぽい色気ある曲が昔から個人的に大好きでその印象も強かったので、この楽曲を聴いてあまりの刺々しさのギャップにいい意味でやられてしまった。

ファンの中でもこのTHE LASTというアルバムは大絶賛されているアルバムのようだ。2011年に独立をした際「50歳までに集大成になるようなアルバムを完成させたい」とコメントし、それを実行し完成させたアルバムなのだろうか。挑発的かつ奥深いセンス溢れる最高傑作であるということで、待ちに待っていたファンが非常に多かったらしい。

そして、今回ピックアップした「大晦日の宇宙船」の歌詞もいつも以上に攻撃的で意味深である。

 

2018年に聴くと不謹慎ながらも、まるで先日のハロウィン問題が頭の中で再生されてしまうのは私だけだろうか…。人が浮かれる年末年始、荒れる都会の街や人々…そんなシーンが勝手にイメージされてしまう。元々スガシカオさんの歌詞はどこか毒があると感じてはいたが、それが今回は随分真正面というかストレートな感じで曲に盛り込まれていて、少々動揺を隠せないほど。

曲の中では新年を迎えたというのにどこか不穏な空気を漂わせていて、個人的には少しゾッとしてしまう年末年始ソングのひとつ。

ちなみに、スガシカオさんの楽曲の中にもう一曲年末年始感を感じさせてくれる楽曲がある。
それは、「たとえば朝のバス停で」という曲なのだが、こちらもやっぱりなんだかネガティブな印象。笑

冷静に考えさせられる?!
塔(エンパイアステートメント)/ People In The Box

People In The Boxのボーカル、波多野さんは楽曲(歌詞)のことは語らないと発言しているので、今回の「塔(エンパイアステートメント)」の解釈に関しては、完全に個人の自由見解です。年末年始の曲ではないよ!など別解釈等がありましたらぜひ、ご意見聞かせてくださいませ。

どこか客観的視点に捉えられるこちらの歌詞。” 大晦日 “や” 午前0時 ” など日付や年を跨ぐ表現もいくつか出てくる。こういう点から今回はこちらの楽曲をピックアップした。

 

なぜこの楽曲をピックアップしたかというと、年末年始というお題から色んな曲を聴いた中で意外にもこの楽曲が自分に一番しっくりときたから。

若い頃を思い返すと、年末年始は友人たちとお酒を飲みながらワイワイ過ごすことも多かったように思う。だが、最近ではそんなふうに過ごすことも少なくなった。年末にはその1年をひっそりと振り返ることも増えた。世の中で起きたことに関して、最近はなんだか他人ごとにように思えなくなってしまったからだ。それは世界がなんとなく平和に向かっていると、今の自分には到底思えないからだと思う。

だからってネガティブな考えになるわけではないけれど、自分の周りの人を含め無事に新年を迎えられたこと、共に過ごせる貴重な時間に感謝しながら過ごすこと、そして自分に与えてもらったこれからの1年について考えながら過ごす時間に選曲するなら、これくらいの冷静さというか温度感が自分にはちょうどいいと感じた。

年末年始の名曲であり最強ラブソング
A HAPPY NEW YEAR / 松任谷由実

この名曲はやっぱり外せない!と言えるほど聴き込んだわけではないのだけれど、イントロから一気に引き込まれるこの感じはユーミンの音楽でしか味わえない唯一無二感があると思い、こちらを最後にチョイスさせて頂きました。

HAPPY NEW YEARとタイトルにあるだけに、新年の雰囲気はあるものの歌詞が完璧すぎるラブソング。1981年に発売された「夕闇をひとり」というシングルのカップリングとして、そして「昨晩お会いしましょう」というアルバムにも収録されているこちらの楽曲。メインとする楽曲でないのにも関わらず、多くの有名アーティストたちがカヴァーをし、代表する名曲のひとつとなり多くの人から支持をされている曲というのだからやっぱりすごい。

 

ラブソングといえば、なのだが2012年にリリースされたユーミンのベストアルバム「日本の恋と、ユーミンと。」というアルバムタイトルに結構な衝撃を受けた。興味があったので調べてみたところ、このCDケースの中には、ユーミンからのメッセージ的なものが記載されており、その内容(一部)は「私の曲の主人公はいつもあなた自身なのです。いつの日か私の名前が忘れられても、いくつかの曲が ” 詠み人知らず ” として見知らぬあなたに歌い継がれてゆく…それこそが私のゴールなのです」というもの。

思い出の中にユーミンの歌があり人の心の中に生き続けるというのは、作り手からしてもとても幸せなことではないでしょうか。5年後、10年後…その先もなぜかこの曲を聞くとあの頃のことが蘇る、人の思い出に寄り添える歌として作品が歌い継がれていくということは本当にすごいことで、「日本の恋と、ユーミンと」というタイトルがここまでしっくり来るのは本当にすごいなぁと思わされました。

今回は、年末年始というテーマにフォーカスしてみましたが、文章にするのはかなり難しかったです。いかに自分が音楽を聴く際に「歌詞」というものを重要視していないかということに気付かされたテーマでした。

改めて年末年始に何を聴きたくなるかなぁ?と色々思い返してみたのですが、一番最初に浮かんだのがStevie Wonderの「Overjoyed」でした。多分よく両親が幼い頃に聴かせてくれた印象が強く、実家に帰るとそれを思い出すのでしょう。とても単純ですが、年末年始という1年に1度ある節目?にみなさんも聴きたくなる楽曲を色々探してみると面白いかもしれません。

▼ This week’s Select Music