チョイスが斬新!
日本が命名の由来?の洋楽アーティスト

前回に引き続きアーティスト名に関する内容になるのだが、世界でも比較的小さい国とされる日本。
国内では長文や意外性のあるバンド名などインパクトの強いバンド名やアーティスト名が年々増えている傾向があるようにも見えるが、そうはいっても世界共通言語である英語をベースにしたバンド名、アーティスト名がまだまだ圧倒的に多いのではないだろうか。

そんな中、海外のアーティストがこの日本のみでしか、ほぼ使われていないであろう日本語や和名を堂々と斬新にもアーティスト名として命名し、音楽活動を行っているアーティストが稀にも存在する。日本で暮らす日本人としては、それはとても嬉しいことだ。

正直、日本を贔屓しているようにも捉えられかねないこういう内容を書くことが個人的にはあまり好きではないのですが、音楽的にとても好きなアーティストばかりなので今回はシェアさせて頂きたいと思いました。

日本人ならわかって頂けると思うのだけれど、外国人の方がチョイスする日本語はとても斬新だと感じることが多くないだろうか。普段、日本人として何気なく生活していると「なぜその言葉を選んだんだろう?」と不思議に感じることも多く、それがとても面白い。

また、バックボーンなどから命名したという経緯やアーティスト名に掲げたいと思うほど印象的な思い出があったりするのだとすれば、自分にとっては生まれ育ち馴染みがある国だからこそ、慣れや当たり前の生活から自国への発見に努めることをしなくなりがちだが、日本以外で生まれ育った方から見た視点というものを知り、こういったきっかけからも改めて日本という国に対して気づくことがあるように思う。

The Japanese House
/ Saw You In A Dream

日本でも注目度の高いイギリス出身のインディー・ポップ アーティスト、Amber BainのソロプロジェクトであるThe Japanese House

なぜ、そんな名前をつけた?と日本人なら思うかもしれないが、彼女が幼少期に生活していた場所が由来なのだとか。そこは日本の伝統を感じることのできる空間だったという情報もあったりして、アーティスト名に命名するほど彼女にとっては新鮮な記憶として印象深く残っているのだろうか。

 

The Japanese Houseを知ったのはThe 1975関連の情報からだったのだが、どうやら彼女のEP制作の裏側ではプロデューサー的な立ち位置でThe 1975のメンバーであるMatthew HealyやGeorge Danielが関わっていたり、The 1975のツアーではオープニングアクトとして出演したりとThe 1975が彼女の作品作りの中に大きく関わっていることが多い様子。

楽曲もAmber Bainの繊細な声を強調するようなどこか憂いを感じるサウンド、メロディーが印象的。非常にストレスレスでしっとりした気分にマッチするというか、日本の風情ある景色などともどこか似たような無機質的ポップが好まれ、魅了されるファンがどんどん増えてきているようだ。The 1975の音楽性ともやや近しいので、まだ聴いたことがないという方はぜひ聴いてみてください。

HONNE & Izzy Bizu
/Someone That Loves You

ロンドン出身のR&B,Soulデュオ、HONNE。HONNEは日本語の「本音」から来ている。詳しくはBELONG Mediaさんのほうで詳しくご紹介されているので読んでみてください。

-HONNEという名前の由来について教えてください。
ジェームス:僕らはかなりの数の曲を書いた後に、“HONNE”という言葉に偶然出会ったんだ。その意味を調べてみると、信じられないくらいその言葉が僕たちが作った音楽やありのままの歌詞に合っていたんだ。それにアンディはここ数年間のうちに、日本で数か月を過ごしたこともあって、彼はすっかり日本を好きになったんだ。だから、いつも僕らはその名前と日本との繋がりを何かしら感じているんだよ。~ 引用:BELONG Media:有り余る日本への愛。ギターr&bの新星、honneが語る~

-「Someone That Loves You」のMVは日本で撮影された映像が多く使用されていますね。お二人はどうして日本が好きなのでしょうか。
数か月を日本で過ごして、僕(アンディ)はすっかり日本が好きになった。日本はとても刺激を受ける場所だと分かったし、実際、僕らの「No Place Like Home」って曲は僕が東京にいて、ジェームスがロンドンにいるときに書いたんだ。日本には驚くようなものもあって。例えば、特に印象に残ってるのは夜にすべての明かりが煌々と光ってることとか。そういうことが、僕らがMVの中で伝えたいと思ったことなんだ。~ 引用:BELONG Media:有り余る日本への愛。ギターr&bの新星、honneが語る~

 

BELONG Mediaさんのほうで大体のことが書かれているから、私が書けるようなことはないんだけども、2018年にリリースされたLOVE ME / LOVE ME NOTというアルバムも安定して本当に素晴らしい作品。

彼らのこだわりはおしゃれでハイセンスな音楽だけではなく、CDの帯といった細部にも込められ、そういうところがとても日本人らしいなと思ってしまうのだが、過去の作品だとシモキタ・インポート、寒い夜の暖かさ、オーバーラバーなどHONNEからの日本語のメッセージを楽しむことができるのもリスナーとしてとても嬉しい。

更には、Warm On A Cold Nightの日本盤ボーナストラックとして、Warm On A Cold Nightの日本語歌詞までも挑戦し、全力で届けてくれたHONNE。涙 日本語で歌ってくれるのはK−POPアーティストだけかと思っていたけれど、日本のこと好きすぎやしないか。笑 ⇢Warm On A Cold Night(日本語)

Mura Masa / Firefly

史上最も有名な日本の名刀、通称千子村正の「村正」を自らのアーティスト名として活動するMura MasaことAlex Crossan。イギリスのソウルシンガーNAOとタッグを組んだ楽曲「Firefly」にて、Mura Masaに激ハマりした私。

オリジナルはキレの良いビートが最高にクールで気分を上げてくれると思いきや、ピアノセッションでは一転、耳が離れなくなるほど繊細な音たちで織りなされるそのギャップに完全にやられてうっとりとしてしまうほど。

ネーミングというのは恐ろしいもので、繊細かつ巧妙な印象が千子村正をなんとなくイメージさせられてしまうのも不思議だ。(実際見たことないけどね 笑)

 

Mura Masaはイギリス海峡に浮かぶガーンジー島という小さな島出身のアーティストで、日本には馴染みがない名前ではあるものの、日本文化や日本伝統の建築なども多く存在するようで、関係性の深い島国同士なのかもしれない。

さらに面白いと感じるのは、Mura Masaというアーティスト名だけに留まらず、Shibuya(渋谷)などといった日本由来の曲名もあったりする。日本のこと好きすぎやしないか。笑

Sakura / Crisps

Bandcampにてchill beat系アーティストとして発見したSakura。仕事中垂れ流しで聴いている事が多いのでそもそもアーティスト名をそんなにみることがなかったため、今回改めてSakuraを調べるに至った。

残念ながら多くの情報はないのだけれど、ハンガリーの首都であるブタペスト在住のビートメイカーのよう。いつも作業BGMとして大変お世話になっております。Facebookを見てみるとSakura自身のアルバムジャケットなどの多くが浮世絵風であることもあって、そのようなテイストのイラストも投稿されている。相当な日本好きなのかもしれないのですが、まだまだ私自身無知なため、もし詳しい方がいらしたらぜひ教えてください。う~ん、情報がとても少ないのが残念。

 

2018年に9月にリリースされた最新アルバム「Bars For A Coffee」に関しては個人的にかなり気にいっている。lo-fiといえばpotsuあたりも好きで同じような雰囲気はあるけれど、Sakuraのほうがより大人っぽくディープでビートが強めのサウンド。

Mura Masaと同様、Sakuraに関しても楽曲名が日本由来のものだったり、Katanaというアルバムも存在し日本への関心をひしひしと感じることができる。ただ、日本人からすれば「ん?」と感じる言葉も多いことも事実w 「Sakuhachi?」「Yamagoe?」「Ohono?」もはや、私が日本語を知らないだけというだけかもしれないが。

今回挙げたアーティストの他にも実は、和名や日本語が含まれているアーティストはまだいるんだけど、正直なところヘビメタとかパンクバンドとかハードコア系のバンドがわりと多めで、まだまだそのあたりの知識が私自身浅いこともあり、今回はこれまで聴いてきた選曲からピックアップさせて頂きました。

こういう検索の仕方はなかなか多くないので、こういった検索がさらに気軽にできるようになると音楽の幅もきっと広がるんだろうなぁなんて考えさせられたテーマでした。ライトな感じでまとめさせていただきましたが、また次回!

▼ This week’s Select Music