アイドル // Idol

衝撃を受けた
アイドルの神曲

愛らしい笑顔と美しさで、私達に夢と元気を届けてくれるアイドル。

近年では、かつての「アイドル」というイメージの枠を超える個性派アイドルや、マルチな才能を発揮し多方面で活躍するアイドルなども増えてきた。

私自身、日本で活躍するアイドルのファンでは全くないため、熱狂的ファンの方々にはとても申し訳なくもあるのだけれど、アイドルファンではないからこそアイドルとしての楽曲という意識を、極力持たずに音楽を聴くようにしているし、何かのタイミングで気になったら積極的に聴くようにしている。

それは音楽だけに限らず、歌詞、表現のひとつであるダンスやMV、衣装なども含め、1つの表現作品として楽しませてもらっていたりする。

その中でも今回は、アイドルファンではない私自身が、近年で衝撃を受けた「アイドルの神曲」に焦点を当てて振り返ってみる。

普段、アイドルやJ-POPをあまり頻繁に聴かない私にとって、以下の楽曲は個人的にかなり印象に残っているので、相当なインパクトがあったのだろう。アイドルの楽曲に関してもこれまで積極的に聴いてこなかったため、ボキャブラリーもかなり少なめである。

SUNSHINE HERO / D&D (1997)

D&Dとは、OLIVIA、Aya、Chikaの3人組女性アイドルグループである。
日本を代表する歌姫、安室奈美恵を輩出した沖縄アクターズスクール出身であり、90年代J-POPにダンスミュージックを定着させたパイオニア、小室哲哉のサウンドを彷彿とさせる楽曲に、レベルの高い歌唱力と実力、ビジュアルを備えたアイドルユニットだった。

私がD&Dに出会ったのは、多分小学校低学年くらいの頃で、当時住んでいた近所のTSUTAYAに、CDをレンタルしに行くのが習慣だった。ちなみにまだその頃はCDが8cmだった時代。

D&Dを手にとったきっかけは、紛れもなくジャケ借だっと思う。なんとなく、美女3人が写っている薄ピンクのジャケットがラブリーで気になり、聞き慣れないD&Dというユニット名にや楽曲にも興味を持ったことなどから恐らくレンタルしたような気がする。

私は当時、母の影響でマライア・キャリーのThe Onesをよく聴いていたこともあってか、D&Dのメインボーカルであるオリビアの日本人離れした歌唱力の圧倒的な高さと、ビジュアルやカリスマ性に衝撃を受けた。(ハーフだったことをこの頃まだ認識していなかった)

正直、他の楽曲はそんなに知らないんだけども。笑 ごめん。笑

これだけの実力派なのに実際はそこまで日の目を見なかったのは、同じ沖縄アクターズスクールから時を同じくして流星の如く現れた4人組、SPEEDの存在があったとも言われているようだ。

確かに学校でもクラスの女子達の間ではSPEEDの話でもちきりだったし、メディアでの露出も多かった。大人気少女漫画イタズラなKissがドラマ化し、その主題歌となった「Steady」に関しては、友人たちのカラオケのおはこだった。

私の知るポピュラーな音楽番組は、どの局でもSPEEDがほぼ総なめ状態。その人気は凄まじいものだったと記憶している。そんな彼女たちとタイミングか重なってしまったことによるものなのか、その才能は多くの人に知られることなくD&Dはオリビアのソロをきっかけに解散してしまった。

90年代のJ-POP、特にメディアへの露出が多かったアイドルの楽曲は、私が思うに歌謡曲という80年代に主流だったであろうジャンルから一気に垢抜け、洋楽テイストを取り入れた独自のジャンルを確立。一世を風靡したアイドルが多く誕生した時代でもあったような気がしている。小室哲哉やつんくといった天才プロデューサーの存在もかなり大きかったのかもしれない。

D&Dの楽曲やMVを観ると、オリビアのような歌唱力の高さやチカノ、アヤのビジュアル・ダンスレベルを含め、20年前とは思えないティーン・ポップのレベルの高さが引き立つ。サビの爽快感がさわやかでテンションがあがるドライブで聴きたい逸曲。Yes we can.

D&DのSunshine Heroだが、Youtube公式もなかったのでAmazonのURLリンクをシェアしています。

SUNSHINE HERO

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あなたなしでは生きてゆけない/ Berryz工房 (2004)

アイドルに限ったことではないが、デビュー曲とは非常に重要だ。

一番最初に聴き手に届けられる作品としての印象や、恐らく解散するまで付き合い続けなければならない切っても切れない大事な曲。デビューと同時に応援してきたファンにとってもきっと思い入れがある曲のひとつになるだろうし、ライブなどでのMIXやコールは一種のエンターテインメントでもあるだろう。だからこそ、そんな彼女たちのデビュー曲にはとても衝撃を受けてしまった。

 

友人と学校帰り、頻繁にカラオケに通っていた。その時に居た友人のひとりが、この曲を選曲し初めて歌った時、あまりの曲のかっこよさに友人の歌に聞き入ってしまった。(この友人は歌もうまかった)最後まで歌い終わった友人は得意げに「最近デビューしたばかりのアイドルグループなんだ」と教えてくれたのである。

そのアイドルグループのメンバーは当時小学生。まさかとは思ったが、その初々しいデビュー曲がこの「あなたなしでは生きてゆけない」だったのである。タイトルといい歌詞といい、小学生の彼女たちに歌わせる上にデビュー曲にしちゃうつんく先生が凄いと思った。どう考えても尖りすぎてる。

そしてその後、つんく先生のシナリオ通りか。このデビュー曲とともに一気に成長していくBerryz工房。アイドルとしてのスターダムを一気に駆け上がっていったのである。

それにしてもつんくがメインボーカルじゃないか!とツッコミたくなるんだけど、逆に彼女たちの声の存在感がしっかり引き立てられてるミラクル。つんく、天才かよ。

アイドルのデビュー曲で知っているものの中でも、個人的にかなり神曲だったという記憶から、今回選曲したのだが、公開から8年経ったYoutubeのコメントにも驚いた。この楽曲を絶賛するファンやアイドルファンではない方の高い楽曲への評価が多く見られ、楽曲が持つインパクトの強さをひしひしと感じることができた。既に解散してしまったという事実が非常に残念である。

エキセントリック / 欅坂46(2017)

彼女たちほど楽曲に恵まれ、表現力の高いストイックなアイドルグループは、かつていただろうか。

そして何より、伝統的な正統派アイドルのイメージがいい意味でぶち壊された斬新なグループコンセプトは、欅坂にこそ持ちうる魅力の一つではないだろうか。その魅力に魅了された私もその一人。アイドルの楽曲が苦手な方やJ-POPを好んで聴かない方でも、「欅坂はかっこいい」と言わせる何かがあるような気がしてならない。

そう感じたのは、欅坂46の「エキセントリック」という楽曲のMVをYoutubeでみたのが最初のきっかけ。

 

このMV、スクールカーストがコンセプトのようで、カットやストーリーだけではなく、細かい部分に深い意味が含まれていたりと、メッセージ性の非常に強い楽曲である。そして演者である彼女たちの表現力の高さは楽曲の良さに、全く引けを取らない。

思春期・青春真っ只中の彼女たちが先人切って「思春期の闇」を表現していることで、発信力や説得力が増し、救われる人や胸を打たれる人も少なくないのではないかなと思う。

世の中の闇や悲鳴を上げる現代の若者たちの代弁者になるということも、欅坂46がみせる、アイドルとしての1つの姿ではないかと感じる。周囲のレスポンスを見てもアイドルとして、というよりも1人の人として応援する人が昔以上に増えたように思う。

話は変わってエキセントリックという楽曲だが、なんとなく亀田誠治さんの楽曲っぽいなーと思ったら、やっぱり亀田誠治さんがプロデュースされているバンドだった。どこの誰に提供してもその人”らしさ”がある曲ってやっぱりいいな。

今回アイドルをテーマにしたのは、どの時代にもいるアイドルだが一概に「こういうもの」だと決めつけられない存在だと私は思っている。特に、現代のアイドルが今後、どんなメッセージ性を盛り込んだ作品を届けてくれるのかがこれからもとても楽しみである。

世の中の人や当然私自身、今後もアイドルに対しての偏見を持たず、純粋にアイドルの楽曲に触れ、楽しめたらと思う。

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