エヴァンゲリオン // Evangelion

新世紀エヴァンゲリオンの個人的名曲

れまで生きてきた中で自分自身に大きな影響を与えたアニメというのは、片手で数えるくらいしかないけれど、その中でも圧倒的に一番影響力のあったであろうアニメが新世紀エヴァンゲリオンだ。

小学生の時に転校生のみゆきちゃん(仮名)から教えて貰ったことがきっかけだったのだが、世界観やストーリーの斬新さ、ディティールへの拘り、一人ひとりのキャラクターの存在感や個性、必ずしもありえなくもないというリアルな日本の未来描写、そのすべてが動揺してしまうほど衝撃的だった。

その後も相変わらず、学校ではみゆきちゃんとエヴァの話ばかりしていたのだが、そのうちテレビアニメが終わり、しばらくして劇場版が公開されるということで、生まれて初めて友達と映画館に行った。帰りに綾波レイのポスターを買って帰って部屋に飾っていたのを覚えている。

私のように、新世紀エヴァンゲリオンという漫画に魅了され影響を受けた人も多いだろう。ストーリーに関しては、私以上にもっと詳しく熱く語れるような人は当然たくさんいるだろうと思うので、内容の話や具体的なネタバレ的なことには今回は触れず、音楽だけをフォーカスし、わたしのほぼ青春(?)といっても過言ではない新世紀エヴァンゲリオンの個人的名曲について書かせて頂きたい。

いつもならここでシェアする音源はSpotifyを利用しているが、Spotifyに音源がなかったので今回はApple MusicまたはiTunesにてシェアしています。今回プレイリストは作成していません。オフィシャルでシェア出来るものが限られているので実際に気になった方は、音源を購入したり、YouTubeなどで個人的に楽しんでくださればと思います。

さて、小学生だった私が初めて友人と観た映画が劇場版「Air / まごころを、君に」だったのだが
わたしは、今この歳になってもあのエヴァの世界観の余韻に未だに浸りたくなる時がある。それは幼き頃に観たその映画にふさわしい主題歌の影響が絶対的に大きい。

 THANATOS -IF CAN’T BE YOURS
/ LOREN & MASH

LOREN&MASHの「THANATOS-IF I CAN’T BE YOURS- EP」をiTunesで

“THANATOS-IF I CAN’T BE YOURS-“、”Komm,susser Tod”、”Ⅱ Air(ORCHESTRAL SUITE No.3 in D Major,BWV.1068)” を含む、アルバム「THANATOS-IF I CAN’T BE YOURS- EP」の曲をプレビュー、購入、ダウンロード。 アルバムを¥750で購入する。 1曲¥250から。

視聴音源のページしかシェアができないのが非常に残念なのだが、購入者等のレビューを見ると評価が異常に高い。エヴァに興味がなかった人や当時エヴァを知らなかった人などは、この曲をもしかすると知らない人もいるかもしれないが、劇場版エヴァにふさわしい見事な主題歌だと思う。この神曲の生みの親である鷺巣詩郎様(おこがましいが、敬意を表して恐縮ながら「様」とつけさせて頂きます)という天才作曲家は、エヴァ作品劇中使用曲のほぼほぼすべてを手がけている。オリジナルを知らない人も、こちらの曲は絶対に知っているはず。

※Apple Musicでシェアしています。赤くなっている曲名をタップすると視聴できます。

「2EM34_E13」

鷺巣詩郎の”2EM34_E13″

曲・2:00分・2009年。 Apple Musicに登録すると利用できます。無料で体験する。

これははじめの原曲を2009年にリアレンジしたものかと思われる。エヴァといえばこの曲だとなる人も多いのではないだろうか。

当時はまだ8cmシングルで発売されていたが、噂ではアニメ曲としてではなく、一番はじめは洋楽の曲として発売されたという情報もある。また、このCDに収録されている3曲全てが本当にどれも素晴らしいのだが、ぜひ歌詞にも注目して頂きたい。

全て英語だが和訳にしてみると、エヴァの主題歌なだけにやはり超絶ダウナー系。男女の別れを描いたと思われるが「あなたのものになれないなら、私には存在する価値もない」といったような内容が歌われている。

2曲目のKomm, susser Tod~甘き死よ、来たれ に関しても同様。人類補完計画の発動シーンにて流れる、”無へと還ろう”という歌詞がエンドレスでリピートされている。精神世界系や哲学的な歌詞が好きな人で、まだ聴いたことのない方にはぜひとも聴いて頂きたい逸曲だ。

2EM33_0902~
The Final Decision We All Must Take
/ 鷺巣詩郎

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のオリジナル・サウンドトラックに収録されている、劇中使用曲としてもおなじみのThe Final Decision We All Must Take。誰にでも1度は聞いたことがあるはずであろうこの曲は、こちらもまた鷺巣詩郎様作曲の作品であり、あの有名なアビーロード・スタジオという場所にて、ロンドン交響楽団が演奏したといわれている楽曲。

2015年時までの首席指揮者は細やかで独特な癖の強いカリスマ指揮者、ヴァレリー・ゲルギエフ。ロンドン交響楽団に関しては、さまざまな楽曲を器用にこなし、スター・ウォーズシリーズの音楽録音にも参加していたりもする。既にこの時点でもう日本のアニメ音楽の枠を超えているが、音源を聴いてもまぁそのクオリティと迫力が尋常ではない。

劇中ではマリというキャラクターが裏コード ” The Beast “を発動させ、使徒と戦闘するシーンにて流れるのだが、それはそれはもう鳥肌ものだ。TVアニメのストーリーには出てこなかったビースト発動時エヴァ覚醒後の身体能力の高さやおどろおどろしい姿、そしてマリの精神的強さなどから手に汗握るほどのスリルを味わうことが出来る。

また、ただなんとなく聴いていると気づきにくいがこの曲には歌詞が存在し、どうやら「我らが為すべき最後の審判」的な内容が歌われている。先程ピックアップしたTHANATOSもそうなんだけど、宗教や哲学的要素が一貫して含まれているあたりも、アニメ作品の影響力だけに決してとどまらず、見る側に何か訴え何かを考えるきっかけを与える唯一無二のアニメではないだろうか。

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鷺巣詩郎の”2EM33_0902~The Final Decision We All Must Take~”

曲・3:28分・2009年。 Apple Musicに登録すると利用できます。無料で体験する。

Beautiful World
/ 宇多田ヒカル

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序のテーマソング。良すぎて買って聴きまくった。笑
個人的にアニメが実写化されたりすると結構がっかりするのと同じくらい、アニメが映画化された時に邦楽人気歌手がテーマソングを手がけたなんてなると、なんとなくがっかりさせられることが多かった。けれどこれは全く違う!宇多田ヒカル様ありがとうございます!ってなった。笑

 

宇多田ヒカルの歌詞って表現の仕方がとってもユニークで、独特な着眼点の歌詞が多いって印象だったので、タイアップが決まった時にどんな歌詞で表現してくるんだろうって気になっていたけど、今回はすごくシンプルなもののように感じた。

要所でアニメの世界観やキャラクターの性格などを連想させるかのような歌詞も出て来るが、決してエヴァ色に染まりすぎることなく、私が普段から感じていた宇多田ヒカルさんの楽曲”らしさ”が詰まっているたまらない一曲だと思う。エヴァの曲としてだけでなくて、宇多田ヒカルのシングル曲だとしても全く違和感がないほど、伝えたいことがまっすぐでかつシンプルでわかりやすい。

曲の中でも特に好きなのはメロディー。この絶妙な雰囲気がエヴァという作品と見事に混ざり合う感じが心地よい。動画を見ても驚くほどマッチしてる。そして、エヴァの世界とはまるで対極にありそうな「Beautiful」という言葉を曲名しちゃうところも本当にすごい。

次回予告
/ 2EM38_F02

みんな大好き「次回予告」は絶対的神曲でしょう。「サービスサービス!」というミサトのセリフはみんなが真似したりしていてファンの間では恐らく一時的なブームにもなっただろうし、誰しもがテレビアニメでの見どころの一つだったと感じていたはずだ。

テレビアニメシリーズのオリジナル・サウンドトラック NEON GENESIS EVANGELION では「次回予告」という楽曲で収録されているが、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のサントラでは新たに「2EM38_F02」というトラック名でリアレンジ版が収録されている。

※Apple Musicでシェアしています。22曲目「次回予告」をタップすると視聴できます。

Various Artistsの”次回予告”(「NEON GENESIS EVANGELION」収録)をiTunesで

アルバム「NEON GENESIS EVANGELION」収録の曲 “次回予告” をプレビュー、購入、ダウンロード ¥250で。

アニメとかの次回予告って、音楽のCDでいう隠しトラックみたいなものと、個人的には少し似ている気がしていて、制作者が少し遊び心を持たせられる部分というか、本編とは少し違う角度で面白さを含むことがあってなんかいいなって思う。エヴァだけでなく、北斗の拳の次回予告なんかも同じような類。
北斗の拳は話数が進むごとに印象の強いものになるが、エヴァに関しては序盤のほうが個人的には印象に残っている。作品の細部までこだわり抜かれているものってやっぱりかっこいい。

エヴァの次回予告に関してはヱヴァンゲリヲン新劇場版:QのDVDか何かに”次回予告編集”という「次回予告」の色んなアレンジが収録された映像音源?があるという話を聞いた。たかが次回予告、されど次回予告。こだわりが行き届いた作品というのは受け取り側からしてみても、いくつになっても大切な作品として残り続けるんだろうな。

今回は新世紀エヴァンゲリオンの個人的名曲をテーマに選曲させて頂いたんだけど、私自身なにかしらの作品にハマってしまうと本当にどっぷりハマってしまうところがあって、挿入歌やBGMはアニメだけでなく、ゲームや映画などに関しても内容より音楽に興味を持ってしまう傾向がある。

確かにストーリーありきの脇役的な立ち位置なのかもしれないけれど、その演出効果は絶対的に高いと信じている。クリエイターや制作サイドの裏側にある目論見や背景などを知ったら、作品をより、これまで以上に楽しむことが出来るのではないだろうか。