ツインボーカル // duet

魅力と個性の共鳴!
ツインボーカル
傑作厳選集

インボーカルやスリーボーカルといったボーカルが複数人いる編成からなるユニットやバンドが好きだという人は少なくないだろうと思う。例えば、男女ツインボーカルならそれぞれの個性や魅力が楽曲に大きく影響したりもするだろうし、性別が異なることで声の出る音域にも違いが出てくる事なども含めて、表現の幅も広がる。個性が出しやすかったり、様々なコンセプトで作品を作り上げられるという点においても、人気や評価が高いアーティストが多いのではないだろうか。

これまでよく日本の音楽雑誌の記事などでは「◯◯な男女ツインボーカル!」といったキャッチコピーなどで紹介されているアーティストを頻繁に見かけることがあったが、私自身ツインボーカル「だから」どうといった見方をする以前に、ツインボーカルという編成にあまり重きを置いていなかったこともあり、こういったテーマがないとフォーカスして聴くことがなかったかと思う。

そんなわけで今回は、これまでの自身の音楽ボキャブラリーの中でツインボーカルユニット・バンドを振り返りつつ、改めて魅力を楽しみながら聴いていきたいと思います。

ハイセンスが光る!
姉妹デュオ /
VanJess

ナイジェリア系アメリカ人である姉妹R&BデュオのVanJessマイケル・ジャクソンやその妹であるジャネット・ジャクソンTLCなどから影響を受け、2009年頃からYouTubeにヒット曲のカバーを次々とアップロードするようになり、ドレイクのカバー、レディーガガのカバー等を高く評価され注目を集めたことをきっかけに本格的に活動を開始した。

姉妹であるからこそのハーモニーの素晴らしさや美しさはもちろんなのだが、そもそもの個々のポテンシャルも高く、90年代R&Bを感じさせるスムースなサウンドと2人のキュートさにファンが急増している。

 

R&Bというジャンルのイメージからもセクシーな印象のあるVanJessだが、まだまだあどけなさが残る可愛さと90年代R&Bを彷彿とさせるファッションにも注目が集まっていて、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの姉妹デュオ。

7月に発売された新作のアルバム「Silk Canvas」の参加メンバーやプロデューサーもすごいメンツ揃い。今回ピックアップしたTouch the floorではサックス奏者/ラッパーのMasego、若手ラッパーGoldLink、今激アツのプロデューサーと言われているKAYTRANDAの参加など、注目を浴びないはずがないこの手厚い制作陣の集結ぶり。今後の活躍が非常に楽しみなアーティストである。

UKロック界
カリスマバンド
/ Kasabian

姉妹デュオ、VanJessの後には男性ツインボーカルのKasabianをピックアップ。サマソニで1度だけKasabianのライブを観たことがあるんだけど、入場規制かかってたって話もある程人気なUKロック・バンド。

Kasabianはトム・ミーガンがメインボーカルではあるものの、ギターのサージ・ピッツォーノもボーカルとしてのパートが多くあるため、ツインボーカルのバンドとして認識されていることもあるようだ。

 

このテーマに沿うと、個人的にはKasabianのコーラス使いにとても感動する事が多くて、ツインボーカルじゃなくていいのに~ってなるアーティストもいる中で、どっちにも個性があるのに無くてはならない存在、かつ邪魔をしていないうえに聴き手が自然に口ずさみたくなる、みたいなポジティブ要素がたくさんあって、なかなか簡単にはこのニュアンスは出せないだろうな~なんて感じながら、Kasabianのボーカルを聴いていることが多いように思う。

そしてサージのボーカルが存在するからこそ、トムがメインとして確立されているという相互作用が本当にお見事。

超エクスペリメント!
オルタナロックバンド
/ Sonic Youth

1970年代前後から活動するニューヨーク出身のバンド、Sonic Youthニルヴァーナが好きだった音楽時代の知人の教えて貰ったことがきっかけで、Gooというアルバムにどハマリしかっこよくて大好きになったバンド。特にファッションブランド X-girlの立ち上げ時のデザイナーである女性ベーシスト、キム・ゴードンのカリスマ的存在感が当時はとてもかっこよく見えた。特にクールだと感じたのは彼女の声!

ジャンルはノイズパンク、グランジ、オルタナティブロックなどと言われている印象が強いが、個人的には圧倒的なエクスペリメント性の強い音楽だという認識でいる。元々、あのジム・オルークがメンバーだったことでも有名。

 

バンドのリーダーであるサーストン・ムーアとキム・ゴードンの掛け合い、それぞれがメインボーカルとしての曲などなど、様々な作品があるが、どれもSonic Youthでしかありえないような唯一無二のバンドとしての楽曲が存在する。

その不完全な完全さというか(語彙力…)実験的な音楽の美を感じるバンドサウンドが、独特って言葉では片付けられないほどの独自性を貫いていてかっこいいんだよなぁ。

現代に受け継がれる
20世紀伝説のバンド
/ スーパーカー

男女ツインボーカルの先駆者として日本を代表するロックバンドといえばスーパーカーが挙げられることが多いのではないだろうか。スーパーカーのスタイルや音楽性は現代の音楽シーンにも影響をたくさん与えていて、これからもそれが受け継がれていくレベルの伝説的なバンドだと思う。

くるりナンバーガールあたりが大好きだったから、その流れでスーパーカーもよく聴いていた。ギターポップから後期に目立つエレクトロミュージックへの転換など音楽性がガラッと変わったときにもSonic Youthに似た実験的な要素があるようにも捉えられて、当時、自分の中では他のバンドとは何か違う存在感を放っていた。

 

OOYeah!!が聴きまくってた時のスーパーカーのイメージから全く違う世界観と可能性を見せつけられて、本当に衝撃的だった。そしてこのYUMEGIWA LAST BOYのパンチ力はやっぱりすごかった。というかHIGHVISIONのアルバム全体的にすごいねこれ。笑 これを書いている今久しぶりに聴いたけどゾクゾクする。やべー。笑 これまじで2002年リリースなの?!

その後発売されたもので、これまでのギターポップとエレクトロの融合を完全なまでに自分たちのカラーに融合させていて感動したのがANSWERというアルバム。大好きです(ただのファン笑)

 

ツインボーカルのお題から少し逸れたようなコメントばっかりでなんか申し訳なくなってきたけど、まぁいいか。各自で実際に聴いて良さを味わって下さい。笑 良いものって言葉は要らないでしょ。笑

さすがに今回のテーマはMy Rootsって感じだったなぁ。ショーケースにふさわしいラインナップだったように思う。頭にも話をしたけど、こういった視点やテーマを決めて音楽を振り返ったり音楽の視点を変えて聴く機会が増えたらやっぱりクリエイティブなものってより面白くなると思いました。後にも先にも世の中のクリエイティブな作品らが消費されることにこれからも反発していきたいなと思っています。

発言する立場として語彙力のなさはなんとかしないといけないけど。笑 今後も面白い視点から音楽を届けられるように、いい作品を発信したりキュレーションしたりしていきたいと思います。
いつも来てくださっている方、本当にありがとうございます。それではまた!

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