二刀流の魅力を放つ
歌う女優たちの逸曲

者としても、歌手としてもレベルが非常に高い実力派の女優さんたちが、この国日本には多く存在する。その魅力や表現力、そして美しさには私自身も本当に日々圧倒される。演技もうまけりゃ歌もうまい、その上ビジュアルが美しすぎるって一体どゆこと?本当に同じ生命体なのか些か疑わしい。

そんな魅力の溢れる多才ぶりの女優さんの逸曲に、今回はフォーカスしていきたいと思う。これまで個人的に度肝を抜かれた楽曲や、印象に残っているもの、思い入れのあるものなどをピックアップしてみた。私自身も今回は役者としての印象だけでなく、アーティストとして魅力に注目しながら、文字に起こしていきたいと思う。

色気が半端ない!
クールビューティー /
松雪泰子

白鳥麗子でございます!での存在感が未だ記憶に新しい松雪泰子。ご存知の方も多いとは思うのだが、変幻自在に様々な役を見事に自分のものにしてしまうだけでなく、歌手としての歌声もとっても素敵なのである。

近年では、Disney Pixarのアニメ映画「リメンバー・ミー」での日本語吹き替えにて、イメルダ役として声を演じた。イメルダとして歌うシーンは、より多くの人が松雪泰子の歌の素晴らしさに魅了されたのではないだろうか。

私がまだ、りぼんやなかよしを購入していた幼い頃、立川恵先生の大人気少女漫画「怪盗セイント・テール」はお気に入りのマンガの1つだったわけなのだが、1995年にテレビアニメ化された際のオープニングテーマ「時を越えて」を歌っていたのが、なんと松雪泰子だったのだ。更にこの曲の作詞も松雪泰子さんによるものである。非常に軽快でノリの良いメロディー、そしてアニメにもとてもよく合う名曲である。

残念ながら、公式で公開されている音源がないため、今回はリメンバー・ミーの音源をペタリ。涙

 

圧倒的な美しさと
才能を兼ね備えた女優 /
柴咲コウ

女優だけでなく歌手としても、デビュー当時から歌唱力の異常な高さで圧倒的な地位を確立している女優、柴咲コウ。あまりの美しさに憧れを抱く女性も少なくないはず。

黄泉がえりという映画で歌われたRUI名義の「月のしずく」は私の周囲でもかなり話題にされていた大人気の楽曲だったので特に印象に残っている。この頃より柴咲コウの歌唱力、楽曲の良さ、カリスマ性に私も周囲も感動しっぱなしだった。

今回はこの時期にぴったりの曲をば。

 

2010年以降のアルバムは、特にこれまでと違った雰囲気やギャップにグッとくる楽曲や演出が多く、個人的には大好きな曲が多い。CIRCLE CYCLEに収録されている無形スピリットリリカル*ワンダーANOTHER:WORLDなど、歌詞がユニークだったり、語呂遊び的な要素が含まれている点も楽しめ、アーティストとしての柴咲コウを存分に味わえる。

独自の世界観が美しい…
マルチすぎるアーティスト /
安藤裕子

歌手としてだけでなく、絵画や演劇など表現力に優れ、我々を魅了し続けてくれるアーティスト、安藤裕子。そして2004年に発売されたMiddle Tempo Magicは当時とてもよく聴いていたので、私自身思い入れがあるアーティスト。

現在は役者としての活動は行っていないようだが、かの有名な大人気ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」では、カオル役として出演していたのは有名だろう。

シンガーソングライターとしてだけでなく、CDジャケットや自身のメイク、ヘアセットなどもすべてセルフでこなし、独自の個性を様々な部分から表現している点も同じ女性としてとてもかっこいいと感じる稀有な存在のひとり。そして、楽曲の歌詞などのディティールから表現されるものに共感する人もきっと多いのではないだろうか。

今回は彼女のイラストや世界観がMVにて垣間見ることができるこちらの曲を。

 

2013年に発売された安藤裕子の7枚目のアルバムグッド・バイの2曲目に収録されている「完全無欠の空と嘘」はなぜか、実家へ帰る空港までの道のりで必ず聴きたくなってしまう。どこかのシーンに必ず聴きたくなる曲が多いというのも、共感しやすい楽曲であるがゆえの魅力ではないだろうか。

ナチュラルこそが魅力的
存在自体がアーティスト /
原田知世

女優として、そしてソロの歌手の他に高橋幸宏率いるバンドpupaのボーカルとしても活動。年齢をいくつ重ねても原田知世としての歌声、そして驚くほど老けないそのナチュラルな美貌は今でもご健在。リスナーに安心感すら与える透明感ある歌声が美しい、中毒性のあるシンガー。

私自身、女優さんとしての認知はしていたものの、ソロでの楽曲はそれほど聴いておらず、pupaの作品にて本格的に原田知世さんの歌声を聴くこととなった。ソロ作品ではなかったが、エレクトロ・ポップサウンドと生音に、浮遊感ある原田知世さんの柔らかな歌声が見事に融合していて心地が良く、聴き倒した1stアルバム floating pupaは当時、かなりのお気に入りだった。

今回は代表曲である「時をかける少女」のセルフリメイク版があまりにも素晴らしいのでシェア。

 

80年代アイドル時代の代表曲であるこちらだが、ややアダルトな仕上がり。なんとなく楽曲をとても大事にしているようにもとれる歌声にもまたグッとくる。自然体であり、かつシンプル。余計な装飾は一切なく、スタイリッシュであり完成度が非常に高い。アーティスト、原田知世さんから滲み出る魅力がそうさせているようにも捉えられる逸曲。

 

今回は、役者として歌手としてマルチにこなす女優さんの楽曲に焦点を当ててみたが、同性としてこういった視点から改めて作品に触れると、色々と考えさせられることも多かった。

役者として演技をするという表現だけでなく、アーティストとして、作品に込めた思いや言葉、思想や歌い方、ライブでの演出などから、役者以外の顔や人間性などもちらほらと見え隠れしていたりするのも面白い。それを知るとより、身近に感じられたり親近感が湧いたり、ファンは勇気を与えられる機会も多くなるのではないかと思ったりもする。

また、女優さんの楽曲に携わっているミュージシャンやプロデューサーたちもかなり豪華だったりするので、作品の演出やどういったケミストリーが起きるのかなども今後も引き続き気になる見どころ。今後も役者としてだけでなく、アーティストとしての作品で色んな顔を我々に見せて欲しい。

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